

2026年8月18日(火)、「こども映画教室®シネクラブ@アップリンク京都2026」を開催しました。
参加したのは、小学1年生から6年生までの子どもたち8名。こども映画教室®の代表・土肥悦子さんと一緒に、映画を観て思ったことや感じたことを自由に話しあいました。
今回観たのは、イランのアッバス・キアロスタミ監督による『パンと裏通り』です。パンを持って家へ帰る男の子が、細い裏通りで大きな犬に出会う、約11分の短い映画です。
自分でチケットを買い、少し緊張した表情でシアターに入ってきた子どもたち。
映画を観た後、土肥さんから「いつも観ている映画と、どこがちがった?」と聞かれると、
「白黒だった!」
「声がなかった!」
「短かった!」
と、さっそく元気な声が上がりました。短い映画の中にも、気になるところがたくさんあったようです。

上映前の自己紹介。スタッフがニックネームと好きな食べ物を発表しました

上映後は普段観ている映画とのちがいをみんなで考えます
映画を観た後は、場所を移してワークショップが始まりました。
子どもたちは、ふたつのチームに分かれます。土肥さんから「映画には、どんな人やものが出てきた?」と聞かれると、映画の場面を思い出しながら、黄色いふせんに書いていきました。
「男の子」「おじいさん」「自転車」「犬」「パン」…。
「あれも出てきた!」「こんな人もいたよ」と、チームの仲間と話すうちに、たくさんのふせんが集まりました。

映画に出てきた人やものを、いくつ思い出せるかな?
続いてスタッフが取り出したのは、映画のいろいろなシーンが印刷されたシールです。
「物語がどんな順番だったか、思い出しながら貼ってみよう!」
子どもたちは、「この場面が先じゃない?」「犬が出てくるのは、この後だよ」と話しあいながら、長い紙の上にシールを並べていきました。
同じ映画を観ていても、覚えている場面や気になったところは人それぞれ。おたがいの考えを聞きながら、少しずつ物語の流れを完成させました。

「どっちが先だったかな?」みんなで相談しながら並べます
次に考えたのは、映画の中で「聞こえてきた音」と、主人公の男の子が「心の中で考えていた言葉」です。
犬を見つけたとき、男の子はどんな気持ちだったのでしょう。どんな音を聞きながら、裏通りを歩いていたのでしょう。
子どもたちは、映画の場面を思い浮かべながら、考えた音や言葉をふせんに書き、シーンに合わせて貼っていきました。
最後には、それぞれのチームの考えがつまった、大きなワークシートが完成しました!

映画の場面に「音」と子どもたちが考えた「言葉」が加わりました
ワークショップの最後には、ポストカードが配られました。
手紙を送る相手は、映画に出てきた人やもの、動物です。男の子や犬など、それぞれが気になった相手を選び、伝えたいことを自由に書きました。
「どうして、あんなことをしたの?」
「こわくなかった?」
「がんばってね!」
映画を観て生まれた気持ちが、一人ひとりの言葉になっていきました。

映画に出てきた相手へ、思いをこめて手紙を書きました。中には監督あての手紙も
最後はシアターに戻り、同じ映画をもう一度観ました。
ただし、今度は一度目とは少しちがいます。映画の場面に合わせて、子どもたちが考えた言葉や音を、自分たちの声で加えていきました。
「わんわん!」
「こまったなあ」
「だれか来るぞ!」
映画にあわせて、シアターのあちこちから楽しい声が飛び交います。子どもたちの声が加わると、一度目に観た映画が、まるで新しい作品になったようでした。

思い思いのスタイルでもう一度映画を鑑賞
同じ映画を観ても、感じることや考えることは一人ひとりちがいます。今回のワークショップでは、自分の考えを言葉にしたり、友だちの考えを聞いたりすることで、映画の新しい楽しみ方を見つけることができました。
一度目に観たときには気づかなかったことも、みんなで話してからもう一度観ると、ちがって見えたかもしれません。
ワークショップの後には、迎えに来られた保護者の皆さまに、こども映画教室のスタッフから当日の様子や子どもたちの活動についてお伝えしました。
参加した子どもの感想
ご参加いただいた子どもたち、送り迎えをしてくださった保護者の皆さま、そして楽しい時間をつくってくださったこども映画教室、アップリンク京都をはじめ、関係者の皆さま、本当にありがとうございました!
シネマ探検隊では、これからも映画をもっと楽しく、もっと深く味わえるイベントを開催していきます。
次回の開催も、どうぞお楽しみに!
