「日本映画発祥の地・京都」は、かつて「東洋のハリウッド」と呼ばれるほど映画文化が興隆し、多くの優れた時代劇をはじめとする日本映画とその作り手、支え手を生み出してきました。
しかし、近年、京都での映画製作本数は大きく減少し、「映画のまち・京都」が培ってきた技術や文化の継承が危ぶまれる状況に加え、新型コロナウイルス感染症が映画界にもたらした深刻な影響等により、京都の映画文化はさらに厳しい危機的状況に直面しています。
一方で、「日本映画を支えてきた撮影所があり、映画スタッフ・関係者が多く、また、シネコン、ミニシアターなどが市内各所にあり、映画館関係者も多い」、「古くからの映画ファンに加え、学生が多い学生・大学のまちであり、若年層から高齢者まで幅広く多様な映画ファンが多い」など、京都には「映画のまち」の特性が今も息づいています。
これらの課題や現状を踏まえ、京都の映画文化の振興と継承を図るため、「映画のまち・京都」ならではの「京都映画賞会員」の発足等による、「京都映画賞」を創設しました。
① 映画を「見る人」の裾野を広げる
② 映画を「支える人」の仕事を広く伝える
③ 映画を「作る人」を次世代に繋ぐ
・市民を中心に全国の「京都」「映画」を愛する多くの人々のメンバーシップを形成する(「京都映画賞会員」)
・会員の投票で京都ゆかりの優れた映画を顕彰する(「作品賞」)
・映画製作の支え手(スタッフ)を顕彰し、その仕事内容にスポットを当てる(「優秀スタッフ賞」)
・次世代の映画の作り手をサポートする(「奨励賞」)
こうした取組を推進し、京都の映画文化を未来に継承していきます。