
2022年度の受賞作品・受賞者はこちら
2023年度の受賞作品・受賞者はこちら
2024年度の受賞作品・受賞者はこちら
令和6年10月~令和7年8月に1週間以上有料劇場公開された劇映画等の長編(概ね 60分以上)作品のうち、京都が題材、舞台、撮影、ロケ地となるなど、京都に所縁のある16作品から、京都映画賞会員の投票(投票期間:令和7年9月1日~令和7年10月31日、投票総数1996票)により、最も票数を獲得した、『室町無頼』が受賞されました。受賞作には、トロフィー及び副賞として賞金10万円を授与します。
『室町無頼』
(令和7年1月17日公開)
監督
入江悠
主なキャスト
大泉洋 長尾謙杜 堤真一 柄本明 北村一輝 松本若菜
あらすじ
己の腕と才覚だけで混沌の世を生きる自由人・蓮田兵衛が、並外れた武術の才能を秘めた青年・才蔵とともに、巨大な権力に向けて暴動を仕掛ける。

映画等の映像制作に関わる優秀なスタッフ及び京都の映画文化、映画産業の振興に顕著な御功績のある方で、京都に所縁のある方のうち、京都映画賞実行委員会参画団体から推薦された候補者を審査委員会において選考し、3名の方が受賞者となりました。受賞者には、トロフィー及び副賞として賞金10万円を第4回京都映画賞表彰式において授与します。
清家 三彦
(せいけ みつひこ)
[殺陣師/擬斗] 68歳
大学卒業後、放送機器メーカーの営業職に就職するが、「時代劇」の想いが捨てきれず、昭和57年、東映京都撮影所の門を叩き、殺陣技師集団「東映剣会」の殺陣師・上野隆三に弟子入り。その後8年間殺陣技術の鍛錬と「大部屋俳優=斬られ役」として、様々な映画・テレビ時代劇の現場で経験を積んだ後、平成3年本格的に殺陣師の道に進む。
平成28年から現在に至るまで、東映剣会・会長を歴任。映画では、「多十郎殉愛記」(中島貞夫監督)、「太秦ライムライト」(落合賢監督)、ドラマでは「鬼平犯科帳」や「三屋清左衛門残日録」シリーズ等、映画・テレビドラマ作品はもちろん、商業演劇・宝塚歌劇をはじめとした舞台・ミュージカル等のジャンルの枠を超えて「殺陣師」の第一人者として活躍を続けている。
©東映京都俳優部原田 哲男
(はらだ てつお)
[美術] 60歳
昭和60年、テレビドラマの小道具としてキャリアを開始。平成6年からは、京都映画株式会社(現:松竹撮影所)と契約し、拠点を京都に移す。テレビ時代劇の美術助手を経て、「雲霧仁左衛門」(フジテレビ)第5話から、美術デザイナーとしてデビュー。
「必殺」シリーズ、「鬼平犯科帳」スペシャル、「くノ一」モノやヤクザモノ等、テレビドラマを担当するだけでなく、「さくや妖怪伝」(原口智生監督)、「武士の献立」(朝原雄三監督)等、映画作品も多数手がける。
第35回日本アカデミー賞最優秀美術賞(「最後の忠臣蔵」杉田成道監督、西岡善信氏と連名受賞)、第45回同賞最優秀美術賞(「燃えよ剣」原田眞人監督)を受賞する等、京都で培った時代劇の知見と高いデザイン力により、数多くの作品に携わる京都を代表する美術監督である。

峰 蘭太郎
(みね らんたろう)
[時代劇所作指導/講師] 77歳
昭和39年、故・大川橋蔵に弟子入り。同年、テレビドラマ「忍びの者」(森蘭丸役)で俳優デビュー。
昭和46年、東映京都撮影所・専属演技者となり、「斬られ役」として活躍する傍ら、殺陣技師集団「東映剣会」の役員・会長を歴任。平成24年退会後も、俳優活動と並行して後進の指導に尽力しており、東映京都撮影所が運営する「東映俳優養成所」でも常任講師を務めている。
近年では、その実績と経験を乞われ、映画「THE LEGEND & BUTTERFLY」やドラマ「大奥」等、映画・テレビドラマを問わず時代劇作品における所作指導として、若手出演者への指導・撮影現場への参加要請も多く、京都の時代劇制作現場では欠かせない存在である。
©東映京都俳優部※五十音順、敬称略。年齢は受賞日(令和7年12月21日)時点