名誉会員

京都映画賞名誉会員について

京都に所縁のある俳優の皆様に「名誉会員」として京都映画賞を応援していただいています。2023年度には新たに内藤剛志さん、名取裕子さん、吉岡里帆さんにご就任いただきました。

名誉会員

(五十音順、敬称略)

北大路欣也さん

俳優。京都市出身。1956年に13歳で父である市川右太衛門と映画『父子鷹』で共演し、デビューすると、68年に大河ドラマ『竜馬がゆく』で主演を務め、テレビ時代劇『ご存知!旗本退屈男』で父の当たり役を担う。他にも、『忠臣蔵』『子連れ狼』『名奉行!大岡越前』『隠密奉行朝比奈』『剣客商売』など、多数のテレビ時代劇に出演し、映画では『火まつり』 『春の鐘』で第10回報知映画賞主演男優賞(85年)、第40回毎日映画コンクール男優主演賞(同年)など、数多くの賞を受賞。2007年紫綬褒章,15年旭日小綬章を受章する。
近年の作品では、『「記憶捜査」シリーズ』『「刑事7人」シリーズ』など、現代劇での精力的な活動の一方、時代劇『「三屋清左衛門残日録」シリーズ』で主演し、時代劇の次代への継承にも努めている。映画『THE
LEGEND & BUTTERFLY』は現在公開中。


佐々木蔵之介さん

俳優。京都市出身。洛中に現存する唯一の蔵元「佐々木酒造」に生まれ、神戸大学在学中に劇団「惑星ピスタチオ」の旗揚げに参加。同劇団退団後、NHK連続テレビ小説『オードリー』で脚光を浴びる。以降、多数の話題作に出演し、『超高速!参勤交代』で第38回日本アカデミー賞優秀主演男優賞(2015年)、『空母いぶき』で第43回日本アカデミー賞優秀助演男優賞(20年)など数多くの賞を受賞。代表作に、映画『大奥』『少年H』『嘘八百 京町ロワイヤル』やドラマ『「ハンチョウ」シリーズ』『ひよっこ』『麒麟がくる』など、京都がロケ地となっている多数の映画・ドラマ等に出演されている。
23年、映画『嘘八百
なにわ夢の陣』、『シャイロックの子供たち』が公開。同年、京都府文化賞功労賞を受賞されている。


里見浩太朗さん

1936年11月28日生まれ。静岡県富士宮市出身。56年「東映第三期ニューフェイス」として芸能界入り。翌年、『天狗街道』にてデビューし、『金獅子紋ゆくところ』にて初主演。数多くの東映時代劇に出演し、その後はテレビ時代劇に進出。TBS『水戸黄門』の佐々木助三郎役、日本テレビ『長七郎江戸日記』の松平長七郎役は代表作となる。日本テレビ年末時代劇スペシャルでは『忠臣蔵』から『風林火山』まで主演を務め、TBS『水戸黄門』の五代目・水戸光圀役を9年にわたって演じた。
近年ではフジテレビ『リーガル・ハイ』、NHK
BSプレミアム『スローな武士にしてくれ』、テレビ東京『共演NG』など現代劇でも活躍。今年はテレビ東京『ホリデイ〜江戸の休日〜』、NHK大河ドラマ『どうする家康』に出演し、今もなお第一線で活躍を続けるまさに「ミスター時代劇」である。95年に発売した『花冷え』のヒットにより歌手活動も積極的に行っている。


常盤貴子さん

俳優。神奈川県出身。『悪魔のKISS』(93年)で話題になり、『愛していると言ってくれ』で圧倒的な支持を得る。多くのドラマで主演を務め、エランドール賞
新人賞 第1回大賞を受賞(96年)。2000年には、ドラマ『Beautiful Life
~ふたりでいた日々~』で高視聴率を記録。映画にも活躍の場を広げ、『赤い月』で第28回日本アカデミー賞
主演女優賞
優秀賞を受賞(05年)。その他の作品に、『20世紀少年』3部作『野のなななのか』『花筐』など多数。23年、映画『熱い胸さわぎ』が公開。同年4月からNTV水曜ドラマ『それってパクリじゃないですか?』に出演する。
京都に深い思い入れをもち、自らを「京都が好きな人代表」と表現。『京都画報』ではナビゲート役を務め、京都の魅力を伝えている。


内藤剛志さん

俳優。大阪府出身。文学座研究所を経て25歳で映画『ヒポクラテスたち』でデビュー。大ヒットドラマ『家なき子』で主人公の父親役を演じ、高い演技力で全国のお茶の間に圧倒的な存在感を放つ。平成7年1月から27クール連続(平成13年9月までの6年9ケ月間)で連ドラ出演という日本記録を樹立。その記録は今も破られておらず“連ドラの鉄人”と呼ばれる。主演作にドラマ『警視庁・捜査一課長』シリーズ、映画『望郷の鐘─満蒙開拓団の落日─』など他多数。映画『ゲド戦記』・『千と千尋の神隠し』では声優も担当するほか、バラエティ、MCなどでも幅広く活躍。平成16年主演ドラマ「TOYD」で第39回ギャラクシー賞大賞を受賞。
京都府警捜査一課刑事 土門薫を演じる『科捜研の女』シリーズ(平成14年には劇場版も公開)、『水戸黄門』など京都ゆかりの作品にも多数出演。


名取裕子さん

俳優。神奈川県出身。大学1年生だった昭和51年「カネボウ・サラダガールコンテスト」で準優勝し芸能界デビュー。翌年、TBS系『おゆき』で初主演を果たす。映画初主演作は「京都映画の顔」故・中島貞夫監督がメガホンを取った映画『序の舞』(昭和59年)。明治時代の京都を舞台に、未婚の母、女流画家として強く生き抜いた島村松翠を演じた。中島監督作品である映画『女帝 春日局』(平成2年)にも出演。
その後、京都ゆかりの作品を含む、映画、ドラマ、舞台など幅広く活躍。出演作に映画『吉原炎上』、『時代屋の女房2』、『異人たちとの夏』、『マークスの山』、テレビ『法医学教室の事件ファイル』、『京都地検の女シリーズ』など。『異人たちとの夏』(平成10年)と『マークスの山』(平成7年)で二度の日本アカデミー賞・助演女優賞を受賞するなど授賞歴多数。
撮影で30年以上京都に通い、自ら京都を「第二のふるさと」と話す。


吉岡里帆さん

俳優。京都府出身。東映京都撮影所でのエキストラ出演をきっかけに芝居の勉強を始め、学生演劇や自主映画に傾倒。東京の俳優養成所に通いながら役者として研鑽を積む。
連続テレビ小説「あさが来た」への出演をきっかけに注目を集め、以後映画や舞台、ドラマへの出演など幅広い分野で活躍。
日本アカデミー賞新人俳優賞(映画「見えない目撃者」、映画「パラレルワールド・ラブストーリー」(2020年))、同優秀主演女優賞(映画「ハケンアニメ!」(2022年))、日本映画批評家大賞助演女優賞(映画「島守の塔」(2023年))など賞歴多数。
「京あるきin東京 2017」広報大使、京都観光大使就任(2022年)、令和5年度京都市芸術新人賞を受賞するなど、京都の顔とも言える女優の一人であり、今後益々の活躍が期待されている。