京都映画賞を応援してくださる4名の京都に所縁のある俳優の皆様に、「名誉会員」に御就任いただきました。
(五十音順、敬称略)
北大路欣也さん
俳優。京都市出身。1956年に13歳で父である市川右太衛門と映画『父子鷹』で共演し、デビューすると、68年に大河ドラマ『竜馬がゆく』で主演を務め、テレビ時代劇『ご存知!旗本退屈男』で父の当たり役を担う。他にも、『忠臣蔵』『子連れ狼』『名奉行!大岡越前』『隠密奉行朝比奈』『剣客商売』など、多数のテレビ時代劇に出演し、映画では『火まつり』 『春の鐘』で第10回報知映画賞主演男優賞(85年)、第40回毎日映画コンクール男優主演賞(同年)など、数多くの賞を受賞。2007年紫綬褒章,15年旭日小綬章を受章する。
近年の作品では、『「記憶捜査」シリーズ』『「刑事7人」シリーズ』など、現代劇での精力的な活動の一方、時代劇『「三屋清左衛門残日録」シリーズ』で主演し、時代劇の次代への継承にも努めている。映画『THE LEGEND & BUTTERFLY』は現在公開中。
佐々木蔵之介さん
俳優。京都市出身。洛中に現存する唯一の蔵元「佐々木酒造」に生まれ、神戸大学在学中に劇団「惑星ピスタチオ」の旗揚げに参加。同劇団退団後、NHK連続テレビ小説『オードリー』で脚光を浴びる。以降、多数の話題作に出演し、『超高速!参勤交代』で第38回日本アカデミー賞優秀主演男優賞(2015年)、『空母いぶき』で第43回日本アカデミー賞優秀助演男優賞(20年)など数多くの賞を受賞。代表作に、映画『大奥』『少年H』『嘘八百 京町ロワイヤル』やドラマ『「ハンチョウ」シリーズ』『ひよっこ』『麒麟がくる』など、京都がロケ地となっている多数の映画・ドラマ等に出演されている。
23年、映画『嘘八百 なにわ夢の陣』、『シャイロックの子供たち』が公開。同年、京都府文化賞功労賞を受賞されている。
里見浩太朗さん
1936年11月28日生まれ。静岡県富士宮市出身。56年「東映第三期ニューフェイス」として芸能界入り。翌年、『天狗街道』にてデビューし、『金獅子紋ゆくところ』にて初主演。数多くの東映時代劇に出演し、その後はテレビ時代劇に進出。TBS『水戸黄門』の佐々木助三郎役、日本テレビ『長七郎江戸日記』の松平長七郎役は代表作となる。日本テレビ年末時代劇スペシャルでは『忠臣蔵』から『風林火山』まで主演を務め、TBS『水戸黄門』の五代目・水戸光圀役を9年にわたって演じた。
近年ではフジテレビ『リーガル・ハイ』、NHK BSプレミアム『スローな武士にしてくれ』、テレビ東京『共演NG』など現代劇でも活躍。今年はテレビ東京『ホリデイ〜江戸の休日〜』、NHK大河ドラマ『どうする家康』に出演し、今もなお第一線で活躍を続けるまさに「ミスター時代劇」である。95年に発売した『花冷え』のヒットにより歌手活動も積極的に行っている。
常盤貴子さん
俳優。神奈川県出身。『悪魔のKISS』(93年)で話題になり、『愛していると言ってくれ』で圧倒的な支持を得る。多くのドラマで主演を務め、エランドール賞 新人賞 第1回大賞を受賞(96年)。2000年には、ドラマ『Beautiful Life ~ふたりでいた日々~』で高視聴率を記録。映画にも活躍の場を広げ、『赤い月』で第28回日本アカデミー賞 主演女優賞 優秀賞を受賞(05年)。その他の作品に、『20世紀少年』3部作『野のなななのか』『花筐』など多数。23年、映画『熱い胸さわぎ』が公開。同年4月からNTV水曜ドラマ『それってパクリじゃないですか?』に出演する。
京都に深い思い入れをもち、自らを「京都が好きな人代表」と表現。『京都画報』ではナビゲート役を務め、京都の魅力を伝えている。