2022年度受賞作品・受賞者

2022年度

「作品賞」受賞作について

令和3年4月~令和4年9月に1週間以上有料劇場公開された劇映画等の長編(60分以上)作品のうち、京都が題材、舞台、撮影、ロケ地となるなど、京都に所縁のある19作品から、京都映画賞会員の投票(投票期間:令和4年11月1日~令和5年1月31日、投票総数2,165票)により、最も票数を獲得した映画『太陽の子』が受賞されました。受賞作には、トロフィー及び副賞として賞金10万円を授与します。

『映画 太陽の子』
(令和3年8月6日公開)

監督・脚本
黒崎博
主なキャスト
柳楽優弥、有村架純、三浦春馬、
田中裕子、國村隼
あらすじ
太平洋戦争末期に存在した「F研究」と呼ばれる“日本の原爆開発”。その事実を基に、時代に翻弄されながら全力で駆け抜けた若者たちの、等身大の姿を描いた青春群像物語。

©2021 ELEVEN ARTS STUDIOS / 「太陽の子」フィルムパートナーズ

「優秀スタッフ賞」受賞者について

映画等の映像制作に関わる優秀なスタッフ及び京都の映画文化、映画産業の振興に顕著な御功績のある方で、京都に所縁のある方のうち、京都映画賞実行委員会参画団体から推薦された候補者を審査委員会において選考し、3名の方が受賞者となりました。受賞者には、トロフィー及び副賞として賞金10万円を授与します。

江原 祥二
(えはら しょうじ)

[撮影] 67歳
松竹京都撮影所を基盤に、撮影監督として時代劇・現代劇に捉われず、映画・テレビドラマ制作の第一線で活躍。高い技術力により、毎年新作映画の撮影に携わる。代表作に、テレビドラマ『大奥』、『池波正太郎時代劇スペシャル 顔』『剣客商売』、映画『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』『超高速!参勤交代』『進撃の巨人シリーズ』『マスカレード・ホテルシリーズ』『引っ越し大名!』『湯道』など多数。
平成25年『のぼうの城』で第36回アカデミー賞優秀撮影賞、令和3年『Fukushima50』で第44回アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞。京都のみならず、日本の映像産業を牽引する一人である。

大村 弘二
(おおむら こうじ)

[かつら・美粧] 57歳
昭和59年に有限会社東和美粧に入社。長年にわたり、東映京都撮影所を基盤に、床山・結髪(けっぱつ)・美粧の分野で時代劇を中心とした映画制作に携わり、その高い技術力により、今では松竹京都撮影所の仕事も一手に担う。配信コンテンツも含め、日本の時代劇制作に欠かせない存在として、近年では『散り椿』『大河への道』『THE
LEGEND & BUTTERFLY』などの作品でも活躍。
現在は、有限会社東和美粧の代表取締役として、後進を育成しながら現場に立ち続け、京都の時代劇を支える存在である。

森脇 清隆
(もりわき きよたか)

[映像文化振興/学芸員] 60歳
昭和63年の京都文化博物館開館時から、京都府が収集した約30万点の映画資料の収集、保存、公開に携わり、同館フィルムシアターで年間200作品にのぼる上映企画など、京都の豊かな映画遺産を活用した映像文化振興に取り組む。
近年は、平成20年の立ち上げ時から京都フィルムメーカーズラボの主宰として、京都の映画産業復興プロジェクトに携わるほか、京都市コンテンツ産業振興に向けた指針の策定のほか、文化庁メディア芸術関連事業にも携わるなど、京都の映像文化の振興に欠かせない唯一無二の存在となっている。

※五十音順、敬称略。年齢は受賞日(令和5年3月11日)時点

トロフィーについて

「作品賞」及び「優秀スタッフ賞」受賞者には、京都の伝統産業品である京友禅の技術を活用した金彩ガラスによって制作されたトロフィーを授与しました(左は「作品賞」、右は「優秀スタッフ賞」トロフィー)。


「作品賞」

「優秀スタッフ賞」