京都映画盛り上げ隊!
♯17「太秦映画村」喜多幸寛さん

答えてくださった方
株式会社東映太秦映画村 営業部 宣伝広報課 チーフプロデューサー 喜多幸寛さん

江戸の町が、動き出す。
喜多幸寛さんと歩く、リニューアルした太秦映画村

2026年3月28日、第1期リニューアルオープンを迎えた太秦映画村(UZUMASA KYOTO VILLAGE。以下:映画村)。掲げられたコンセプトは、「江戸時代の京へ、迷い込む」。東映の美術スタッフがつくり上げた町並みのなかに、飲食や体験の場が生まれ、映画やドラマにも出演する役者たちが“この町に暮らす人”として行き交います。
今回は、リニューアルの宣伝・広報に携わる営業部 宣伝広報課 チーフプロデューサーの喜多幸寛さんに案内していただきながら、新しくなった村内を歩きました。


太秦映画村を「見る場所」から「江戸の京に迷い込む場所」へ


入口を抜けると浮世絵風の壁画がお客様をお出迎え。これから始まる新たな体験への期待を盛り上げてくれる

喜多さん「これまでの映画村には『時代劇のテーマパーク』というイメージがあったと思います。リニューアルでは、江戸時代へタイムスリップしたような感覚を、より強く打ち出したいと考えました。そこで『江戸時代の京へ、迷い込む』というコンセプトを掲げ、お客様が体験できるスポットを大幅に増やしたんです」。

リニューアル前の映画村は、関西在住のファミリー層や修学旅行生に親しまれてきた一方、20代、30代の来場は少なかったと喜多さんは振り返ります。若い世代や外国人旅行者にも足を運んでもらえるよう、対象エリアをいったんすべて更地にし、江戸時代の町並みを一からつくり上げました。


東映の美術スタッフが参加して建てられた本格的な家屋が並ぶ村内

休憩スペースにも江戸時代の情緒が広がる

村内を歩くと、喜多さんの言葉どおり「見る」だけにとどまらないスポットがたくさん。風情あふれる瓦屋根の町屋には京都の人気飲食店が入り、豪華な武家屋敷ではプロの講師による日本文化体験や占い体験などが行われています。

喜多さん「以前の町並みは映画撮影用のオープンセットだったため、建物の中に入っても何もありませんでした。リニューアル後は外観を見るだけでなく、建物の中でもさまざまな体験ができるようになっています」。


大きなお屋敷の中を覗くとお琴の体験が行われていた

役者さんが仕切る「京花占い」。恋愛運、金運などが占える

町かどで始まる寸劇―見る人も、江戸の住人に

町を歩いていると、突然手桶と柄杓を手にした町娘が早足で通り過ぎていく場面に遭遇。思わずその後を追いかけると「打ち水」をテーマにした寸劇が始まりました。


町娘に徘徊していた浪人も加わり、事件の予感…!?

喜多さん「映画村にいる役者さんたちは皆『この村の住人』という姿勢を徹底しています。スマートフォンを見せれば不思議そうにしますし、あくまで現代の外側にいる人としての答えが返ってくる。役者さんたちの多くがテレビや映画で活躍するプロなので、その演技力はお墨付きです」。

喜多さんの言葉どおり、村内には多くの役者さんが武士や町娘に扮して歩いており、その凛とした「役者オーラ」に思わずドキドキさせられます。

声、所作、間―役者の力量を間近で感じる

そんな役者さんたちの魅力を存分に味わえる演目のひとつが「忍者ショー」です。映画やテレビドラマでアクションを担う役者やアクションチームのメンバーが殺陣を軸にしたストーリーを展開、仕掛けのあるセットを使ったドタバタ劇で観客を魅了します。


笑い、アクション、感動が詰まった忍者ショー

喜多さん「リニューアル後は、日本語がわからない人でも楽しめるノンバーバルな構成に力を入れました。動きを見れば伝わる、ドリフのような視覚的な楽しさを詰め込んでいます」。

言葉に頼らず、身体の動きと場面の変化で物語を届ける。外国人旅行者にも人気のこのショーには、映画の現場で磨かれた技術と表現力が凝縮されています。

夜になると、江戸の町はさらに深くなる

今回のリニューアルの目玉の一つが、夜の営業です。陽が落ち、町に灯りがともると、外の世界の気配が薄れ、江戸の町への没入感は一段と深まります。

喜多さん「初めて来られる方には、ぜひ夜の映画村も体験してほしいですね。18歳以上を対象とした体験もありますし、盆踊りや妖怪イベントといった季節限定のイベントも行っています」。

18歳以上を対象とした体験はリニューアルで新たに加わった大人気コンテンツ。役者さんの気迫と声量に圧倒される「丁半博打」と、恐ろしくて笑える「大人しか入れない拷問部屋」は、ほかのテーマパークでは絶対に味わうことのできない体験です。

昼間の占い場が…
夜は丁半賭博の会場に!
昼間の修練場が…
夜は拷問部屋に!

また、盆踊りなどの季節の催しを長期間開催できるのもテーマパークの強み、と語る喜多さん。地元のお祭りに参加するのはハードルが高いと感じている人でも、ここなら気軽に本格的な体験ができそうです。

オープンセットは健在。そして、リニューアルは続く…

体験スポットが増えた一方で、実は本格的なオープンセットもしっかり残されています。このエリアでは現在も映画やドラマの撮影が行われており、運が良ければ撮影現場に立ち会えることも。


外観は体験施設と同じでも、こちらは撮影に適した作りになっている

また、敷地内には今後リニューアル予定のエリアや、現在工事が進められている場所もあり、新旧が入り交じる、今だけの風景が広がっていました。


オープンセット近くに広がる空き地も今後リニューアル予定

村を歩いたあとは「食」と「おみやげ」

村を歩いたあとはお待ちかねのグルメ&おみやげを楽しみましょう。
飲食店は、「鳥せゑ」、「SASAYAIORI+」など、京都で人気の店舗が軒を連ねています。本格的な京料理からファストフード、和菓子、クラフトビールまで、選択肢はさまざま。映画村限定のメニューもあるので、どれを選ぶか、じっくり吟味したいところです。

鳥せゑの「焼き鳥ダブル」
京都の老舗「笹屋伊織」が手掛けるカフェの抹茶パフェ

おみやげ店には、映画村のオリジナルグッズに加え、京都の有名店が手掛ける、洗練された商品も並びます。テーマパークの記念品にとどまらず、京都を訪れたら手に入れたい人気商品を購入できるようになったことも、今回のリニューアルの特徴の一つです。


おみやげ店はおしゃれな雑貨店のような雰囲気…

映画村のオリジナルグッズはもちろん京都の人気ショップの商品も購入できる

映画の力をベースにした、ここだけのエンターテインメント

喜多さんと一緒に映画村を歩いて感じたのは、映画村の「人」と「仕掛け」が一体になって作る世界観の楽しさです。

喜多さん「映画村は役者さんに支えられている施設です。その一方で、映画村があることで、テレビや映画の仕事がない時期の役者さんを支えることができているとも感じています。ここには東映の美術スタッフがつくった江戸時代の町があり、そこに生きた役者さんたちがいる。その没入感は、ほかのパークには真似できない、映画村ならではの特徴です」。

「見る」ための村から、「遊んで、食べて、体感」する村へ。喜多さんと歩いた新しい映画村では、通りのどこかで次のドラマが始まりそうな気配がずっと続いていました。この五感で味わう「没入感」を、ぜひ実際に訪れて体験してみてください。


おまけ:橋の下には映画村の「主」の姿が…。ぜひ実際に足を運び、覗いてみてくださいね

Information

・施設名:太秦映画村
・所在地:京都市右京区太秦東蜂岡町10
・TEL:0570-064-349
・公式サイト:https://eigamura.com/